美容師復帰してみたら

とにかく忙しかった2021年。

やり切った。

そう思ったんですよ。

17年も同じヘアサロンで働いて、
それだけ長くいれば顧客も多くなる。
私の実力云々ではなく、
単純にそういう事だと思っていて、
たとえ私1人がいなくなっても、
同じような美容師なんて山ほどいるだろうし、
お客様が困ることなんてないだろう。

そう思ったんですよ。

そして思い切ってハサミを置きました。
(アイドルがマイクを置くみたいに。)

1年と少しの間、
美容師じゃない生活をして、
なんやかんやあって、
(なんやかんやについては会った人に話しますね。)
美容師復帰してみて、
久々に会いに来てくれたお客様達は、
皆、美容室ジプシーだったと言うんですよ。
そんな困らせるつもりじゃなかったのに。。

「ヘアサロンは山ほどある。
他の美容師さんだって、下手じゃない。
でも、なんか違う。」

皆が口を揃えて同じ事を言う訳です。

その、「なんか」が、
なんなのかを知りたくて、
お客様に聞いてみても、
みんなちょっとずつ違って、
決定的な何かではないようで。

決定的ではないが、
なんかちょっと不快、
なんかちょっと引っかかる。
「なんかちょっと。」

無視してはいけない
「なんかちょっと。」

色々な美容室漂流記を聞いて、
自分の中で当たり前になっていた、
ちょっとしたこだわりや言葉にする程でもない気遣いは、
自分が誇るべきポイントなのだと気付きました。

なにをどうって話じゃない。
全然映えない。
言葉にする程でもない。

そんなささやかな事でも、
続けた事に意味があったのだと、
勇気づけられました。

なので、

相変わらずに、
自分らしく、
みんなの
「なんかちょっと」を
大切にやっていこう!

と、思った2023年、春です。












takae miyauchi

フリーランス美容師の宮内孝枝のブログです。 美容のこと、仕事への想い、日々の暮らしや美味しいもの、楽しいこと、美しいものについて書いていきます。

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